キングスマン ゴールデン・サークル感想

前作からのパワーダウンは否めない。

以下ネタバレを含みます。

 正直、新キャラクターもアクションもストーリーもお世辞にも良いとは言えないかな、という感じでした。前作がとても好きだっただけにちょっと残念。

 

前作で作品に対して大きく貢献していたヴァレンタインさんやガゼルといった魅力的な悪役に対して、今作ではジュリアン・ムーア演じるポピーと前作でエグジーの候補生時代のライバルだったチャーリーが敵として立ちはだかりますが、

思想や言動が相当ブッ飛んでいたヴァレンタインさんと比較すると、ポピーはイカれてはいるんだけど、まあ映画ではよくいるタイプかな…、という所でとどまっているし、

義足を使ったスタイリッシュな戦闘スタイルのガゼルと較べて、義手を使った戦闘スタイルのチャーリーですが、こちらもガゼルほどのケレン味は出せていません。

 

後半の展開にもちょっと強引さが否めず、という感じ。

前作でハリーが死亡したのと同様に今作でも主要キャラが死亡しますが、ありがちな展開というか、正直なところちょっと安っぽい死に様だな、と私は感じました。

 

ただエグジーのキャラクターの良さは健在。

前作の最後でイイ感じになっていたスウェーデン王女のティルデとの交際が続いていて驚きましたが、最後にチャーリーと決着をつける際の紳士的な振る舞いは、これぞキングスマンという姿勢を貫いていて好感が持てます。

 

あとエルトン・ジョンの使い方は非常に効果的。ちょっとやり過ぎ感もありましたが、キングスマンという作品はそれくらいでちょうどいいと思います。周囲のアメリカ人の観客も結構笑っていました。

 

ちょっと辛辣な感想になりましたが、前作からの私の期待が高かった部分が影響しているところはあると思います。アクション映画としての出来もそこまで良いとは言えませんが、エグジーのキャラクターが好き、という人は次回作もあるようなので見ても良いんじゃないんでしょうか。

 

以下、気になった点。

エグジーの地元の友達の誕生日を一緒に祝ってくれるティルデ王女。王女なのに地元の友達に合わせてチャブス的な格好をしてくれている。なんていい子なんだ…。そりゃエグジーも惚れます。

対象的にロキシーは出番も少なめであっさり退場…。ギャラで揉めたのかな…。

ポピーはアメリカで蔓延しているオピオイド系鎮痛剤の中毒を象徴しているようなキャラクターでしたが、社会的な背景といった細かいところへは深入りせず。誰もそんなことはキングスマンに対して期待していないしね。

ステイツマンが拠点にしているバーボンの蒸留所が見たかったらバーボン・トレイルという蒸留所を廻るイベントがあります。イベントと言ってもそれぞれの蒸留所を勝手に訪れるだけですが、バーボン作りの工程を丁寧に見せてくれるし、試飲も可能です。ウッドフォードリザーブとメーカーズマーク、あとサントリーが買収したジンビームは大規模な蒸留所で、映画に出てきた蒸留所の雰囲気が楽しめますよ。(飲み過ぎには注意)